企業看護師の仕事「職場巡視」

企業看護師の仕事「職場巡視」

民間企業に勤務する企業看護師の仕事は各企業によって求められる役割に違いが見られる場合が多いもの。それだけに事前に求人情報を細かくチェックする必要があるのです。そんな企業看護師の仕事のひとつに職場巡視があります。

 

職場巡視とは文字通り職場を見てまわる仕事です。企業看護師は単に従業員の病気や怪我をケアしたり、健康状態の管理や保健指導を行うだけではありません。従業員が日々の仕事の中で危険にさらされていないか、病気や怪我が起こりやすい環境で働かされていないかどうかをチェックすることも重要な役割となっているのです。職場巡視はその確認を行うための作業です。

 

勤務先によって職場巡視の重要度も変わる

冒頭に企業によって求められる役割に違いがあると書きました。それは職場巡視も同様です。どの企業でもこの仕事は行われますが、その内容に違いが見られます。たとえば工場を所有している企業とそうでない企業では巡視の内容や重要度が大きく異なってきます。また支社や複数の工場を所有している場合には定期的に巡回して見てまわる必要が出てきます。その分忙しくなりますし、通勤環境にも影響を及ぼします。また数多くの職場を巡れば巡るほど健康管理を担当する従業員の数が多くなります。

 

職場巡視ではどのような点がチェックされるのか

まず作業環境。従業員が快適に作業できているかどうか、健康に害をもたらすような環境ではないか。たとえば衛生環境、さらに温度や湿度など。これらは季節によっても変化するため、定期的なチェックが欠かせないのです。また受動喫煙の有無も近年では重視されるようになっています。

 

もうひとつは休憩時間や残業、作業時間のチェック。従業員が過度な負担に晒されていないかをチェックします。こうした職場巡視で問題があると判断された場合には報告書で企業に改善を求める必要も出てきます。病気や怪我への対応だけでなく、そもそもそれを防ぐための対策も企業看護師に欠かせない役割となっているわけです。