一般企業で働く看護師に必要なビジネスマナー
一般企業で働く以上、企業看護師も社会人の一員であり、ビジネスマンとして扱われます。ですから当然ビジネスマナーをしっかり踏まえておく必要が出てきます。
このビジネスマナーは病院勤務の看護師のマナーとは若干異なる点があるので注意したいところ。
服装のマナー
当たり前のように思えますが、企業看護師にとってはなかなか難しい問題でもあります。病院のように白衣さえ着ていればOK、というわけにはいかないからです。企業側が指定してくる場合もありますが、そうでない場合には自分で判断する必要があります。
白衣でもよいのですが、企業看護師として相応しい格好が求められます。スーツ姿だと看護師といったイメージを与えにくいため、工夫や配慮が求められるでしょう。もちろん、清潔感のある服装や髪型、メイクなどにも注意が必要です。
従業員への接し方のマナー
病院との最大の違いは必ずしも異常を抱えている人を相手にするとは限らないこと。とくに精神面の悩みを抱えている従業員に関しては慎重な取扱いが必要となります。本人のプライドを尊重し、仕事のモチベーションを奪ってしまうような接し方は避けなければなりません。
また、職場の不満や愚痴を従業員から聞いた時には他の人に洩らさないようにすることは当然のことですが、その不満や愚痴が労働環境の問題点と関わっている場合には企業に対して環境の改善を求める役割も求められます。その際にも当然不満を口にした従業員の名前を企業側に言わない配慮が必要です。
企業看護師だからといってとくに気をつけなければならない特殊なビジネスマナーはありません。あくまで社会人の一員として振る舞えばとくに問題はないでしょう。ただ、従業員の信頼を得て、職場全体の健康状態を改善させるためには一般的なビジネスマナーを一歩超えた配慮が求められます。看護師としてのマナーと社会人としてのビジネスマナーをうまく組み合わせて環境に対応していく努力が求められそうです。