産業看護における健康相談・保健指導とは

企業看護師の健康相談・保健指導

一般企業に従事する企業看護師の役割の1つとして、日々の健康相談や保健指導があります。企業の従業員は、家よりも会社にいる時間が多いわけですから、身近な産業看護師・産業保健師による健康支援が大事な役割なのです。

 

健康相談・保健指導は、従業員(個人)の健康状態と、会社(集団)の健康状態のチェック、それに付随した指導があります。

 

個人の健康状態のチェックは、定期健康診断からのアドバイスや、面談時の様子から健康状態をチェックして適切な指導をし、会社の健康状態のチェックは、インフルエンザなど集団感染の危機管理、労働時の危険への対策など会社全体を見て指導していく必要があります。

 

一番難しいのが、個人への指導です。なぜかというと、企業看護師の必要性を感じていない従業員もいることが多いためです。

 

また、会社の方針で、健康相談が気軽にできる会社とそうでない会社があるため、新聞、会社のホームページなどで日々の健康管理に役立つ情報を発信して、従業員の健康支援を行っていくなど、アイデアも必要かと思います。

 

こういった地道なことを行うことで、「最近からだが調子が良いです」「朝食を取るようになって朝から元気です」など反響があるようになり、やりがいが出る企業看護師の方もいます。

 

その他、個人への健康支援として、時間外勤務労働者に対して働きかけをするのも必要です。企業の方針によっては、時間外勤務労働者が多い企業もあるため、そういった従業員への支援は必要不可欠です。過労、ストレスなどには特に目をいかせることが必要ですね。