学会登録の産業看護師(産業保健師)の資格とは

学会登録の産業看護師(産業保健師)の資格について

産業看護師(産業保健師)として活躍していく上で、産業看護師(産業保健師)の学会登録という言葉を耳にすることがあるかと思います。しかし、学会登録の産業看護師(産業保健師)についてはまだまだ知らない方も多いのではないかと思います。学会登録をするために必要な資格や条件とはどのようなものなのでしょうか。

 

学会登録の産業看護師の資格とは

学会登録の産業看護師(産業保健師)とは、「産業看護を実践している看護師・保健師が産業看護の基礎的理解を深め、現場での実務を展開できるようにすることをねらいとして産業看護部会が設定した産業看護基礎コース全課程を修了し、日本産業衛生学会産業看護師として登録した者」という定義が挙げられています。このように産業看護学部会が設定した基礎コースの全課程を修め終えた上で、産業看護学会が規定した条件を満たし、登録する必要があります。

 

資格を取得するための条件

看護師免許を保有の場合と保健師免許を保有の場合で規定される条件は違います。

 

看護師免許保有の場合に定められている条件

 

保健師免許保有の場合に定められている条件

  • 産業看護の実務経験が2年以上あること
  • 「産業看護講座基礎コース」を全課程修了した者

 

これに加え、保健師免許を持っている者で日本産業衛生学会産業看護部会が認めた教育を受けた者であれば登録条件を満たしたと認め、学会登録の産業看護師(産業保健師)とするという条件もあるようです。

 

登録しても一生有効な資格ではない

学会登録した後、学会登録の産業看護師(産業保健師)として活躍し続けるためには、5年ごとに登録の更新が必要になってくるのです。更新が出来る条件としては、産業看護職継続教育システムの実力アップコースカリキュラムで20単位以上(1単位は1時間)を取得していることが必要と定められています。

 

このように文面で見るだけでも、学会登録の産業看護師(産業保健師)として活躍していくためには、厳しい道のりや努力が必要なことがよくわかります。日本の経済を支えている各企業で働く社員さん達が、よりよい環境の中で健康に働くことができるよう、産業看護師(産業保健師)はとても重要な職種であり、必要とされています。それに伴って豊富な知識や経験、能力等を求められていることも事実なのです。

 

「社員さん達の「健康」を守る!」そんな信念を持った産業看護師(産業保健師)がこの学会登録を通じて増えると良いなと感じます。