企業内健康管理室と病院勤務の看護師を比較

病院勤務と企業内健康管理室の違いを比較

精神面

企業内健康管理室に勤務する看護師の方は、病院勤務の看護師と比べて精神面ではどのような違いが起こるのでしょうか。最近はサラリーマンや企業の一員として働いている方の「心の病」が増えてきていること、またメタボや生活習慣病が脅かされてきている中、意識を高めるために様々な講習会などが行われています。つまり、社員の健康の管理と予防、心のケアに至るまで様々な知識が必要となり、仕事の内容が少し変わるだけで大変な事には違いありません。

 

ただ、企業内健康管理室には数名もしくは一人で勤務することになりますから、周囲の方とトラブルになることも少ないでしょうし、夜勤があったりすることもほとんどありませんので精神的な部分は余裕を感じられるようになります。病院勤務ですと、やはり病人を相手にしていますので、科によってはいつ何が起こるのかわからない状態の患者さんもいると思いますが、健康管理室勤務ですからそういった急病患者を相手にすることもありませんので、やはり精神的には楽な部分は多いでしょう。

 

近年は男性の看護師が増えてきているものの、全体を見ればまだまだ女社会なのが看護師という仕事ですから、人間関係がうまくいかない、先輩看護師からのいじめの問題なども全くないわけではありません。夢だった看護師になれたにも関わらず、精神的な影響を受けて辞めてしまう方も実際にはたくさんいると言われていますよね。そう言った意味では健康管理室で仕事ができるのは、精神的な事を考えてもメリットが多いと言えるのではないでしょうか。

 

体力面

一般的に病院に勤務するとなれば、日勤のみならず夜勤があったりと2交代、もしくは3交代勤務となりますよね。病床を抱えている病院では夜勤を避けて通ることができず、慣れてしまえばさほど苦痛ではないと言われることはあるものの、やはり働く時間がバラバラですから体力的に厳しいのが現状ではないでしょうか。せっかくの休みも夜勤明けで何もできないという方も非常にたくさんいると言われている中で、やはり人気の職種となっているのが企業内の健康管理室勤務です。

 

企業内の健康管理室では、社員の健康を管理する仕事が主となり企業の営業時間と連動して勤務することになるので、夜勤がありません。また、平日の日勤のみで土日祝祭日はほとんど休みとなりますから、自分の健康面も体力も安定して仕事に集中する環境を自然と作ることができます。

 

今日は昼間働いたと思ったら、明日は準夜勤、その次は夜勤と勤務時間がバラバラにならないだけでも心身ともに余裕が生まれてきます。仕事に集中でき、しかも日勤のみですからプライベートも充実してくるに違いありません。いったん求人が出れば1名のところに数十名応募が殺到する理由も頷けますよね。看護師=夜勤が絶対にあるというわけではありませんから、体力面での不安を抱えている方は健康管理室などに転職することを考えても良いかもしれません。