クリニカルスペシャリストとして企業で働く看護師のビジネスマナー

クリニカルスペシャリストとして企業で働く看護師のビジネスマナー

企業で働く看護師の仕事の中でもとくに専門性が高いと言われるのがクリニカルスペシャリスト。医療関連機器の開発・製造を行っている企業で働き、医療機関などに対して製品の説明、宣伝を行う仕事です。当然医療機器に関する知識、医療全般に対する知識が求められるわけですが、同時にビジネスマンとしてのマナーも必要となります。

 

ではクリニカルスペシャリストとして働く看護師にはどのようなビジネスマナーが求められるのでしょうか。この仕事の場合、実際のセールスは他の社員が行うのが一般的ですが、やはりセールスマンとしてのビジネスマナーも求められます。病院関係者はどうしても一方的かつ頭ごなしの説明になってしまいがちですが、相手が誰であれ、丁寧で心のこもった口調での説明が求められます。それでいながらセールスマンのような巧妙なセールスのテクニックなどはあまり必要ない面もあります。その医療機器が安全で、医療の現場で役立つことを納得してもらうことが第一であり、購入・導入してもらうかどうかはセールス担当者に任せることになるわけです。そのバランスがクリニカルスペシャリストのビジネスマナーとして求められます。

 

それからクリニカルスペシャリストの仕事にはもうひとつ、実際に機器の使用方法をトレーニングする役割もあります。医療関係者がその機器を安全に使用するためにアドバイスや指導を行うわけです。看護師の仕事では経験したことがない部分ですから、とりわけマナーが必要です。基本的に対象は医療関係者となるわけですから、いくら機器に対して初心者だといってもまるっきり素人のように扱うのではなく、相手のプライドを尊重した上で接するのが最低限のマナーです。

 

そのほかでは説明会を実施した際に製品の紹介や説明を行うことになりますから、1度に多くの人に対してわかりやすく説明する能力が求められます。また、多くの質問が寄せられることも多いですから、ひとつひとつに対してしっかり応えるマナーも必要です。ビジネスマンとして、医療関係者として、両方のビジネスマナーが求められる特徴といえます。