企業看護師になるための心構えと独学の勉強法

企業看護師になるための心構えと独学の勉強法

企業看護師になる心構え

看護師は、病気になった患者へのケア・サポートがメインの仕事でした。しかし、医務室勤務の企業看護師には「予防医療的な考え」が必要とされています。つまり、病気にならないためにはどうしたらいいのか?という考え方ですね。企業での社員は人的資源となり、彼らの不健康な状態は、企業の生産性の維持・拡大に多大な影響を与えます。社員の健康管理を通して企業の発展に貢献するのが企業看護師の本分であることを認識してください。病院勤務の看護師から企業看護師になった場合、そのギャップの大きさに戸惑ってしまう方も多いと聞きます。そうならないように、病院勤務とは別物であることを理解してくださいね。

 

企業看護師の勉強方法

独学の勉強方法として「セミナー・講座」、「専門書」、「資格取得」などが考えられます。

 

・セミナーの利用
日本産業衛生学会や労働者健康福祉機構などが、企業で働く看護師を対象にした講座やセミナーなどを行っています。産業看護師の基本を知るためにはとても良いものと言われています。働きながらでも可能だと思いますので、是非考えてみてください。

 

・専門書などで学ぶ
産業保健活動に関する専門書で勉強するのも一つの方法。企業ではどのようなことが産業看護師に求められているのか、産業保健活動の意義、必要となる能力など、多くの知識を得ることができると思います。一度に覚えようとはせずに、日々コツコツ勉強していくことが大切です。継続的な学習は必ずあなたの力になるでしょう。空いた時間を有効に使ってくださいね!

 

・関係のある資格を取得する
産業看護師を目指す過程で、役立ちそうな資格があります。産業カウンセラー、臨床心理士、認定心理士、心理学検定、精神対話士、健康医療コーディネーター、海外勤務健康管理指導者などが考えられますね。「産業カウンセラー」の資格はよく知られたもので、産業保健活動の基本を知るには良いものでしょう。また、産業看護師の業務には健康相談業務があります。カウンセラー的な知識・技術を習得するのに「精神対話士」はとても役立ちますよ。

 

生活習慣病や成人病などの知識、食と健康の関係などを学ぶには「健康医療コーディネーター」の資格が優れています。企業では、生活習慣病の中高年社員が増加していますので、この資格を取得しておくと便利でしょう。また、海外拠点に勤務する日本人社員は激増しています。特に、海外拠点を多く持つ企業への勤務を望んでいる看護師には「海外勤務健康管理指導者」という資格が、自身をアピールする最良の武器になるかもしれませんね。