企業看護師の仕事「健康診断の実施」

企業看護師の仕事「健康診断の実施」

企業看護師の仕事の中でももっともわかりやすいのが健康診断なのではないでしょうか。メタボリックシンドロームへの関心の高まり、糖尿病をはじめとした生活習慣病の増加により、健康診断を積極的に行う企業も増えています。また、健診機関で看護師を雇うケースも増えており、活躍の場が増えているのです。

 

健康診断とはいうまでもなくさまざまな検査や測定によって健康状態を確認する作業です。サラリーマンなら会社が実施する診断を受けたことがあるでしょう。血圧や血糖値、脈拍といった基本的な測定から心電図まで、さまざまな検査が行われます。ではそんな健診で看護師はどのような役割が求められるのでしょうか。

 

健康診断における企業看護師の仕事の範囲

基本的に検査そのものは専門の技師によって行われます。そのため看護師はレントゲン技師などのサポートを行うのがメインの仕事となるでしょう。それから簡単な検査。たとえば採血や腹囲、身長、体重の測定、体脂肪率の測定など。また、女性への健診では婦人科関連の検査も行うこともあるのでそのサポートも重要な役割です。

 

その際に重要になるのは基本的に参加者は「病人ではない」こと。ですからいかに不快な思いをさせずに健診に参加させることができるかがポイントとなるのです。とくに採血の技術は健診に関わる企業看護師の重要な技術となるでしょう。病院勤務とは異なり、接客業としての要素が非常に大きいのです。

 

企業に勤務する場合には健診結果を管理する仕事もあります。その結果を元に従業員の健康状態をチェックし、生活習慣病などの病気のリスクがあると判断した場合には健康指導を行う役割も担うことになります。

 

健診機関に勤務するか、企業に勤務するかで企業看護師が健康診断に関わる範囲が異なってきます。それを踏まえたうえで仕事内容を確認するとよいでしょう。夜勤がなく、病棟勤務に比べて規則正しい環境で働けるメリットも憶えておきたいところ。今後間違いなく需要が増していく仕事でもあります。